犬の散歩に関する悩み

そもそも犬を散歩させる理由とは?

「小型犬でも散歩は必要?家の中を歩くだけで充分な運動になっているのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、散歩のメリットは、単に運動することによる健康維持だけではありません。
外の空気に触れ、風やにおいを感じることは犬にとって大切な刺激であり、楽しみです。脳にもいい影響があると言われてます。また万一の防災避難のときのためにも、愛犬を外の環境に慣らしておくことはとても重要なことです。

・散歩の時間や距離に目安はある?

家に帰ってわんちゃんが眠ってしまうくらいを目安に

散歩から帰ってきたら、くたっと寝てしまうくらい疲れていると、充分に散歩しているといえます。その時間や距離は、犬によってさまざま。愛犬と散歩しながら、その犬に適した散歩量を探ってみましょう。
また、年をとると体力が落ちてきて、疲れやすくなり、散歩量も減ってくることがあるので調整するとよいでしょう。

因みに、犬種によっても異なりますが
一般的には『小型犬で1日2回、1回20~30分程度』『中型犬・大型犬で1日2~3回、1回30分~60分程度』と言われています。

・食後はどのくらいから散歩させていい?

1~2時間は休んで散歩へ

食べてすぐの散歩は、おう吐などをすることがあるので、食後1~2時間は休憩をしてください。
散歩中におやつやフードを与える場合は少量にとどめ、走るなどの激しい運動は避けたほうがよいでしょう。

食後の運動は胃捻転や胃拡張症候群の病気を発症させる原因となります。これらの病気は死亡率が非常に高く、特に大型犬~超大型犬は気を付けなければいけません。

これらの病気等については、
別途またわかりやすく記事として取り上げます。

・外が暗くなってからの散歩はOK?

涼しい時間帯であれば問題なし。

夜は、昼間と違って人通りなども少なく、やや刺激が少ないかもしれませんが、まわりが暗すぎて歩きづらそうにしていることがなければ、特に問題はありません。散歩の時間帯は、夏であれば熱中症予防のため、早朝や夜などの涼しい時間帯を選んでください。

アスファルトの上をずっと歩くのは、足への負担はない?

特に問題はなし。

アスファルトを歩く場合、夏は要注意です。昼間、焼けるように熱くなり、日没後も冷めるのに時間がかかるでしょう。できれば芝生や土の上を歩かせたほうが、肉球で踏みしめやすく、気持ちいいかもしれません。

ジリジリと日差しで熱せられた地面の温度は60度以上になることもあります。犬は顔が地面に近く、照り返しの熱気をダイレクトに受けてしまうため、熱中症の危険性が高まります。天気が曇りだとしても油断せず、必ず飼い主さん自身の手で地面を触り、愛犬が歩いても熱くない温度であることを確認したうえで、散歩へでかけてください。

・シニア犬の場合、調子のよいときは走らせてもいい?

持病などがなければ走らせてOK

とくに病気などしていなければ、たまに走るのはいい運動になり、気分転換にもなりますね。筋肉は使わないと衰えるので「もう年だから」と運動を控えすぎてしまうと、逆に老化を促すことになるかもしれません。
また、老犬と散歩へ行くときは、急な運動で負担がかからないようにウォーミングアップをする、夏は涼しく、冬は温かい時間帯に出かけるなど愛犬が気持ちよく散歩できる工夫をするのが大切です。それでも散歩に行きたがらない場合や、途中で立ち止まってしまう場合は、体調や歩き方の変化に気を配り、異変があれば動物病院で相談すると良いです。

関連記事

  1. 犬に野菜をげる際の注意点

  2. 犬の危険な症状5つ

  3. 愛犬が飼い主を舐めてくる心理

  4. 食後激しい運動は危険!愛犬の胃拡張・胃捻転症候群のリスク

  5. 人間だけじゃない犬の【ヒートショック】