しゃべられない犬の体調不良を察知する為には?
「犬の体調不良を察知するのは飼い主の役目!」しかし、愛犬の体調不良に早い段階で気が付くのは簡単ではありません。
愛犬たちは具合が悪くても、飼い主へ「痛い」「苦しい」と言葉で伝えられませんし、野生時代の名残で本能的に体調不良を隠す為、飼い主が異変に気が付いた時には悪化している状態だった…って言うことも少なくないでしょう。緊急時に適切な判断をする為には、どんな症状が犬にとって危険な状態なのか知っておかないといけません。
1.嘔吐や下痢を繰り返す
嘔吐や下痢は犬によく見られる症状です。食べた物をすぐに吐き出してしまう「吐き戻し」や、軽度の下痢であれば様子を見るだけで問題が無い場合も多いでしょう。
しかし、嘔吐や下痢を何度も繰り返す、症状が改善しないなどの状態であれば消化器疾患をはじめとする病気や、誤飲・誤食などが心配されます。
*吐いた物や便に血が混じっている。 *排便する素振りを見せるのに便が出ない。 *真っ黒な便をする。 *何度も繰り返し嘔吐、下痢をする。 *食欲や元気がない。
上記の症状がある場合は、出来るだけ早く病院へ連れていきましょう。
2.食欲がない
普段と比べて愛犬に食欲がない時は、何らかの病気にかかっている可能性が高いです。
健康な成犬で元気があり、他に症状が無い場合は食欲不振があっても2~3日は様子を見ても問題ありませんが、3日以上経っても食欲がない場合は動物病院へ相談してみましょう。
なお、子犬や高齢犬の場合は、体力低下や低血糖が心配なので、他に症状が無くても早めに獣医師に診せるようにしてください。

3.呼吸が荒い
犬が運動後でもないのに「ハァハァ」と荒い呼吸をしていたり、お腹を大きく動かしながら呼吸をしている場合は、犬が体内に酸素をうまく取り入れられず、呼吸が苦しくなっているサインです。
呼吸器疾患や心疾患、腹水が溜まることで肺が圧迫されているなどの原因が考えられますので、直ぐに病院は連れていきましょう。
4.痙攣している
犬に痙攣の症状が出ているときは、
*てんかん発作 *肺の炎症 *脳腫瘍 *腎不全、肝不全 *中毒 *低血糖
などの症状に陥ってると考えられます。
愛犬が痙攣を起こしていたら、噛まれないように注意して落ち着いて動物病院へ連れて行きましょう。 なお、痙攣していた時間や痙攣中の動画を残しておくと診察時に役立ちます。
5.歯茎が真っ白になっている
犬の歯茎が真っ白になるのは貧血のサインです。
犬の貧血は、体内で出血や自己免疫疾患など重大な病気の症状のひとつです。状況によっては輸血が必要になることもあります。
こちらも緊急性が高い症状ですので、直ぐに動物病院で診察を受けてください。
